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D.Gray-manアレイスタークロウリーファンサイトROSE RAIN付ブログ。ネタバレ注意ください。

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第208夜 感想2

ところで、調べもんをしていて偶然見つけたのですが、
死後の世界である「黄泉」という言葉はもともと漢語で使われた単語で、地下深くを流れる水泉のことをさすのだそうで、そこから転じて地下深く存在する死者の町を意味するようになったのだそうで。
地下深くに迷路のように掘られて、地下を流れる泉水をたたえる巨大な地下街アジア支部は、まさに黄泉ですねえ。
死してなお無理やりよみがえらせられるセカンドエクソシストと、そのために保存されるあまたの屍と目を覚まさない子供たちと、命を賭してそれらを日々研究する科学者たちの住む町ということになるなあと思ったり。
また日本語では黄泉をよみと読むわけですが、その語源は「ゆめ=夢」だという説と「やみ=闇」だという説もあり。

人の手で、エクソシストを創生すること。
それは人類救済の希望をつなぐ夢であり、しかし人の道をはずして、六道の水底を覗き込む地獄の闇でもある、ということ。

黄泉の町。アジア支部。
アジア支部のほの暗い水底は、光のささない死者の世界。
今にして思えば、哀しすぎるこの事件の舞台にはあまりにもふさわしく。
とうとうと流れる漆黒の泉。
そこは地獄。
生きるも地獄死ぬも地獄の夢の闇。ということでございます。

星野先生のセンスって、すごいな。
以下感想の続きです。

<

とぼされた香炉の煙がなびく。
風が吹く、
扉が開き、若者が入ってくる。
黒髪の。
中央庁長官は身じろぎもせず、ただ一瞥。
立ち上がったのは、向かいに座る黒の教団室長コムイ。

神田くん…!
複雑な思いを抱きつつも、旧知との再会に涙を見せ…
とか思ったらすぐ奇怪な行動に出るなこの人あぁ
さわりまくるコムイさん。
神田さわりまくられて、ちょっと怒る。
いや、アートオブ神田ってあんた
単行本のうら、めくってない人にはわからないし。

アルマ・カルマは死んだのだね?

なんつう冷たい言葉。ぐぬうう
この期に及んでまだ、愚弄するのか!
つか、神田に殺されても文句言えないのに、追い撃つような冷たいいいっぷり。
土下座してる長官見ているから、単なる敵役じゃないと…思ってはみてもあまりに情容赦のないこの言葉。
コレ、わざとなのか。
この人はわざとそういうキャラ装ってるだけなのか?それとも本気でエクソシストに対して消耗品以下の扱いなのか。わかんなくて…なんつうかモドカシクも悔しいぞ。

しかし静かに、
慄然極まる眼差しを投げる神田。
闇をやどす眼差しは、今まで見たことのないほどに鋭くありながら
激高する温度さえ持たぬ冷ややかさで。

何も話すつもりはない
俺は教団を許したワケじゃないんでな



わかってはいたつもりでも、飲み込みきれないほどの重たい言葉を受けて、リナリーたちの表情は哀しく呆然とする。
マリも、リー兄妹も、その気持ちはわかるんだよな。
自分たちだって教団に本当にひどい扱いを受けた。
許すことはできないほど、傷ついてきた。
けれども、生きるために、自分であり続けるために、結局ここにある。
自分は教団の一部であり、教団は自分のすべてなのだから。

でもさ、神田は、もともと教団を許したわけじゃなかったんだよね。
最初から彼は許してはいない。
無理やり死から引き剥がされて、アルマと生きていこうと思って。

地に出てあの空を見て。
エクソシストとして生きることを選んだときも、ずっと教団を許してなどいなかった。
今此処で改めで断言したからといって、
神田の何かが変わったわけではない。

けれども何かが神田の中で変わったことも、事実だ。


だったらなぜ戻ってきたのです?

あざ笑うかのように、あるいは皮肉るかのように笑む長官。
お…や?
いやみたっぷりなこの物言いは、…なんだか、いつもらしくないように聞こえるんだけど気のせいか。
おまけにちゃんと状況を把握できてるじゃないか
アレン君の決断を、ちゃんと彼の立場から理解できてるじゃないか。
頭ごなしに、中央の言い分だけで、ヒステリックな命令を下していたはずなのに。
彼らの心情を理解したうえで、立場を踏み外さない冷徹な命令をくだ下、ということなのか?
ちょっと意外…
でもないか、ますます、長官は仮面を被っているニュアンスに思えてくる。
いや、本当は優しいとか、人情があるとか絶対ありえないし、いい人だとは全然思わないんだけどね。


言葉を返すこともなく、耳も貸さず、ただ静かにカーテンをあける神田。

臆面もなく涙を流してベッドに顔を伏しいるのは、バク。
傍らにはフォーと、黒いドレスに身を包んだレニー
バクとレニーにとっては、師であり、長でもあり、おじいちゃんみたいなもんだろうからな。

幾重もの蝋燭の灯火のなかで、静かに聖母マリアと天使のレリーフに見守られて、横たわっているズウじっさま

もうその眼差しに瑞々しさはなく、
死が、静かに帳を下ろそうとしている。




おおおおいいいい。
アレン君の逃亡から3ヶ月。
まだ、あの頃は年老いたとはいってもかなり元気だったのに、なに?このありよう。
これ、絶対リンクを助けるために、癒闇蛇(アトゥーダ)も使って、自分の精気を使いすぎたのだよね!

長官はどういう気持ちでいるんだろう。命をちぢめるやも知れないと承知のうえで頼み込んだことが、事実、このようなことになってしまったんやで。

覚悟も予想もしてると思うけど、それでもなお、あの飄々とした様子で、え?あたしゃ関係ないっすみたいな顔して据わってんのか貴様~~~。
頼まれたズウのほうも、たぶん覚悟はできていただろうけど、
いくらなんでもこんなに精根尽きるまで、やらなくても良かろうに。リンクは助かったのか?そうでなきゃ、ズウじっさま報われなさすぎやんか。


死の床で、
それでも
さびた六幻を、大切に抱えて。
ズウは、ずっと神田たちのことを思い続けてたんだね。
なくしてしまった者たちと
消してぬぐえない罪と。

…なぜ戻った…?
神田の体を心配してくれるズウじっさま。

予想通りではあるけれど、神田の再生能力はもうほぼ残ってない状態なんだろうな。黒髪には戻ったけど、再生の呪符のあたり、まだ完全修復されていない雰囲気もあるし。
せいぜい普通の人間一回分の命(寿命じゃなく)って所だろうか。今までのような捨て身の戦い方は到底できないだろう。AKUMAに攻撃されたら一発で砕け散るだろう。
それでも戻ってきた神田に。自分の罪を告白するズウ。
衝撃を受けたように見つめるリナリー
ひたすらに目撃するコムイと、無声慟哭するバク。
すべてを目撃してきたであろうフォー。
何の表情も見せない長官。

失われた人も、残された人も。誰も悪くない。
自分がすべての原因だ。

本当に罪深い悪魔は…
私…


ああ、やはりそうなんだ。
やっぱ、ズウの罪悪感は此処に由来してたんだ。
過ち。
神をも恐れぬ悪魔の手練。
傲慢で残酷なバベルの塔の建造のように。
傲慢で残酷すぎる恐ろしい科学。
傲慢で、残酷な、人間の欲望。
自分自身が染めたことにより、多くにエクソシストを苦しめただけではなく、自分の後を引き継ぐ者たちも苦しめ、結果殺してしまった。

若い頃は権力志向の暴君だったのか、ズウちゃま。
それがいつからあんなふう(こんなかんじ)になったんだろ。

なんかの失態で、権力の座を追われたというわけではないだろう。
それだったらアジア支部の支部長(ひいては教団室長)をチャン家が担っているはずはないし、セカンドエクソシスト計画も続いていなかったかもしれない。
彼が一介のコックさんになったのは、隠居する年齢になったからだけじゃないはずだと思う。じゃ無けりゃ、今でも権力に固執するやなジジイだったろうし。あれほど、アルマや神田を気にかけてくれることも無かったんじゃないだろうか。
うーん、どんなエピソードがあるかは想像できないけれど、間に、少年時代の長官の先生だったこととかが、気になる。
現在の長官が、ズウの教育の元で、どのような考え方をする人間になって、
結果として今、本当は権力とかそういうものに固執してるのか、別なものに執着しているのか、目的はなんなのか、わからないけれど、
ズウが、他人を苦しめて踏みつけにしている自分の過ちを省みる鏡になるものがあるとしたら、マルコム少年とのかかわりって可能性は高いと思う。
ルベリエ家の問題(ヘブラスカのこととか、適応者実験とか)がかかわってるんじゃないかな。

ズウに手を沿う神田。
蓮華の花が満ちる。


うにゃ~~。星野先生、これは、これは蓮華じゃなくて睡蓮ですってば、全然違う花なんだっつうのに。(細かい)
それはさておき。


じゃあ
あんたも
地獄行きだな


淡々と、光をもたぬ虚なる瞳で告げる神田。

トゥイもエドガーも
サーリンズも。
惨殺されたかつての面々も。
アルマも。
きっと地獄にいて。
地獄に仲良く、いて
あんたを待ってる。
だから、
さびしくないな。あんた。

神田の目はそういっているのだ、と、思う。


涙をこぼしながら、笑う、ズウ。

泥水を吸い、清廉な花を開く蓮華に受け入れられて。
彼の懺悔は、静かに、しみこむように。
黄泉=闇の夢に満ちた瞳に見守られて。
拒絶されることなく昇華される。
断罪されることもなく刻印される。
静かに。




ううむう、体言止めが多すぎた。すません。、以下次号。












コメント
引用させて頂きました!
獏29番さん今晩は。
今回冒頭の“黄泉”のお話がとても面白かったです。
勝手ながら自前の記事のブログに引用させて頂きました<m(__)m>
いつもお世話になります。

Dグレに出てくる蓮。
微妙ですねw
以前、枯れた蓮田の様子はズバリだったので 星野先生が間違えてる様には思わなかったんですが(あれはあれで足場が大問題)。

今月号で舞い降り床一面覆っているのは 花がその根元から取れたせいと思います。けどそういう蓮の散り方は不自然ですよね・・(散ってるんじゃない、としたらこの現象、何か意味があるのでしょうか?)
でも、花托が中央に見えて花びらが丸っぽいのは蓮らしくもあり、
しかし花と葉の大きさのバランスは やっぱ変なような・・・

Dグレはどうしてこう どこもかしこも悩ましいのでしょうか(笑)
2011/10/22(土) 03:51 | URL | キャンピー #vsxDw5Cg[ 編集]
Re: 引用させて頂きました!
> 獏29番さん今晩は。
> 今回冒頭の“黄泉”のお話がとても面白かったです。
こんにちわ、お返事がおくれてすみません。黄泉の話に受けていただき、いや、ありがとうございます。
だからなんだ!ッう話ではあるんですが、ちょっと「おお」とか思ってしまって。
そういえば、ギリシャ神話や、エジプト神話や、古事記にも死者の世界にはとうとうと大河が流れていたりしますね。
人間の記憶の根源になにか潜んでいて、それが共通のモチーフを引き出すのだという説もあったり(ええと、なんていうんだたかわすれましたが)遺伝子の記憶の一部かもしれないです。
>
> Dグレに出てくる蓮。
微妙~~なんですよねえ、たしかに花卓があるようにも見え、かつ葉っぱが切れているようにもみえ。茎がたちあがっていないのは、美しさの問題からカットだとおもうのですが。
それにしても、以前よりは蓮っぽくなってますが、私の目にはどうしても熱帯睡蓮に見えます。
しかし、
最近、寺の子に「睡蓮も仏教では蓮に数えるからいーんでない?」と諭されまして、そうなのか、と思いはじめてまして。
普通、観世音菩薩さまが持ってるのは明らかに蓮の花ですが、
千手観音様が持ってるのは青蓮華(夜に咲くやつです)だという指摘、で、確かにそういわれるとそうなんですよね。
また
インドによく咲いてるのは睡蓮の種類が多いのですよね、紅の濃いやつです。そう思うとそもそもはむしろ水練じゃなかろうか、とか。
しかし中国あたりまで伝してくると、睡蓮よりも蓮のほうが多いから一般的になり、さらに日本では「蓮」がすっかり仏様の花になってるのかも。
とか。

ま、ぶっちゃけD.Gray-man内における考察とかそういうの以前に、
園芸趣味においてこの二つがごっちゃにされるのが歯がゆいのと、
私は、文章にするときに困るというだけなんですけどね、うむうう。
蓮華でひとくくりにしたくないぞおお。
睡蓮、蓮華ぇええ
いや、いいかげんこだわらぬようにします。

(笑)
コメントありがとうございました。
2011/10/24(月) 10:54 | URL | 貘29番 #0mk/PYHQ[ 編集]
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貘29番

Author:貘29番
D.Gray-manアレイスタークロウリー三世さんのファンサイトROSERAIN付きブログ。
主に二次創作と空転する妄想が主成分です。
腐ってないけど日々ぐたぐたです。

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どうかよしなに

母屋はこっち
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D.Gray-manは現在ジャンプSQクラウンに連載中!
2016年7月よりアニメ化!!わああわああ!
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